兵庫県警垂水署は２０日、神戸市垂水区、薬剤師山本扇規子（みきこ）容疑者（２７）を廃棄物処理法違反の疑いで逮捕した。
垂水署によると、２０日午前４時半ごろ、山本容疑者は垂水区仲田２丁目のマンションにあるゴミステーション近くを自転車で走行、スーパーのレジ袋２つを入れた４５リットルの青い半透明のポリ袋約１５キロを路上に違法廃棄しているのを警戒にあたっていた捜査員が発見、逮捕した。ポリ袋には、同容疑者が吐いた食べ物などが入っていた。
調べでは、０７年４月ごろから、ＪＲ垂水駅北にある通称「商大筋」付近で、ポリ袋に入った吐しゃ物が違法に廃棄される事件が１５０件以上起こっていた。このため垂水署では警戒を強め、周辺の張り込み捜査を続けていた。
調べに対し、山本容疑者は「自分は過食症で、食べたものを消化できずに吐いた。トイレに流しても詰まるので、路上に捨てた」などと話している。この１年間に周辺で起こった同様の違法廃棄についても、大筋で関与を認めている。
垂水署では、これまで押収した吐しゃ物を証拠品として一定期間、保管していたという。この１年間で山本容疑者が不法投棄した吐しゃ物は、約２トンと推定される。毎日５キロ以上の吐しゃ物を捨てていた計算になる。
5キロ？？
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