ハロウィンコスプレ

「わたしはキノコが嫌いです、あのグニグニ感、毒素が満載してそうな色、どうみても地球外生命体です。キノコなんか欲しくないです･･･」
(以上、前フリ）


みなさん、好きな祝日とかありますか？子供ならクリスマスやお正月、恋人同士ならバレンタイン、親なら父や母の日とかですかね？

うちは10月31日が好きです。

「ん？10月31日？なんかあったっけ？」そう思ってる、そこの君！ふ、まだまだアマちゃんですな、ヲホホ。西洋で言う、ハロウィンの日です！子供が近所 を周り、お菓子をもらうちょっとお茶目な祝日！これがまた可愛くていいんですよね♪そ、好きなんですよ、こういう可愛くてバカな祝日。

「ああ、童心に返って仮装して参加したい！しかし、いい年した大人がガキんちょに混ざってお菓子をもらうのもちょっと恥ずかしいと思う･･･」

そんな貴兄、貴女に吉報！

本国（すなわち欧米）では大人は大抵、仮装パーティーってのに参加します。モンスターやお化けに仮装し、踊り騒ぎます。大の大人がオバケやモンスターに化け、踊り遊ぶんですヨ？楽しそうじゃないっすか！

まあ日本でいえばコスパ？
（注:コスパ＝コスプレパーティー、アニメやゲームキャラに仮装し、踊ると言う古来から伝わる由緒正しい儀式、発祥の地は秋葉原と言われてる）

で、今週の金曜日がこのハロウィンの日に当たるんですよ。都内ではいろんなクラブでハロウィンイベントとか開催しててかなり楽しいです。なんせ仮装して行 くと入場料が半額やタダとかになる上、女の娘がナースや女王様、制服姿とかになってるから、もう興奮度MAX。（え？店が違う？ふふ、ハロウィンではこう いうのもアリアリなんですよ！）

もちろんこんなチャンスは見逃すわけにはいきません！


でも、行くからにしては、やはり仮装していかないとつまらないです。困った事にウチにはそんな高価なもんは置いてないです･･･

だから今日お昼休みの間、仮装モノが充実してる東急ハンズに行ったんですよ。


以下、店内にて；

「おー、こりゃーかっこいーなー」（オバケのコスチュームを見て）

「うわ、こりゃあ鼻血もんだな･･･」（きわどい女性用魔法使いコスチュームを見て）

「ん、これはなかなか手ごろな値段」（安い衣装を発見）

そして、その間にあった子供用の衣装があったんでみたら･･･


「･･･」

ちょっとまった、一言いいかい、ボウズ？
忍者とはな、自分が忍びだと言う事を他には知られてはいけないんだよ･･･

だから胸の忍びマークはやめな！

まあ、しょうがない、所詮西洋のイベント、そして、西洋の衣装メーカー。
忍びの心得がなくて当たり前･･･（おまえはあるんかい！ってツッコミは勘弁）

そうやって西洋化社会に対する東洋文化の存在のイデオロギーを問いつつ、ふと隣の棚をみたら･･･



にゃーん



わーん





ズキューーーーーン
（心が撃たれる音）



や、やばいぜブラザー！
こんな犯罪すれすれの可愛さをこんなとこに置いていいんかい？！


ニャンコマニアやドッグフリークが見たら発狂しやすぜ！な、なんだよ、この首飾りは？


鼻血でるほどかわいすぎじゃねーか！


こんな可愛いアニモーに責められたらどんなテロリストもお手上げッスよ！


しかもお手ごろな値段で･･･さては、可愛さ＋破格の価格でつろうってつもりだな！

俗にいうグローバル企業の陰謀か？！（違います）


だ、だめだ、こんなサラエボ並にデンジャラスな地帯は一刻でも早く脱出せねば！

以下：脱出ルートの図

　犬　猫
　棚↓棚
　棚↓棚
　棚↓棚
↓←←
↓棚　棚
↓棚　棚
※棚　棚


ふー、危なかった。危うく仮装業界の罠にはまるとこだったぜ。危機一髪だったな･･･この俺様を倒すなんて10年はえーんだよ･･･

さて、ここまでくれば安心かな？

そして、そこら辺の棚を物色しようと思った瞬間、目の前に見慣れないものが


？


なんじゃこりゃ？



そして、そこの棚を見ると



「･･･ 」



「･･････」



ヤベーーーーー
ホシーーーーー!!!


だが高い！（6000円弱）
だが着ぐるみは大好き！
だけどキノコが嫌い！
でもハロウィンが間近！
けど金はない！
しかしかっこよすぎる！

嗚呼!どうしよう！

悩む！


悩むよ－－－－－!!!


おお、神よ、これは試練ですか？！
なぜこの様な快晴で気持ちのいい日にこのような残酷な試練を？！


こんなの着て行ったらどんなパーチーでもスタ－クラスじゃねーか？！


紅白の小林幸子や美川憲一より注目度高いぜ！
もう着るしかねーじゃねーか！


ヴァー！どうしよーーーーーー！


シェイクスピアの傑作「ハムレット」で主人公ハムレットは劇中こうつぶやく、
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」


今日のうちの心境
「買うべきか、買わぬべきか、それが問題だ」


25歳　秋
キノコスーツに対して本気で悩む